ベトナム暮らしの５年、６年はまだ鼻たれ小僧。当地に来た当初に言われて面を食らったが、今は納得しきりだ。なにせ、ホーチミンの日本人街を歩けば、駐在歴10年…

ベトナム

ベトナム暮らしの５年、６年はまだ鼻たれ小僧。当地に来た当初に言われて面を食らったが、今は納得しきりだ。なにせ、ホーチミンの日本人街を歩けば、駐在歴10年、15年組が幅を利かせ、自らオープンしたバーをついのすみかにしてしまった猛者までいる。
理由の一つは、道路や鉄道などのインフラ事業の用地交渉に時間がかかり、完成予定時期がまるで当てにならないことだ。ようやく年内に正式開業の運びとなったホーチミン都市鉄道１号線も、当初の開業予定は2015年。工事全体の監理を請け負った日本企業の幹部は、試運転を見届けて十数年ぶりに日本に戻る段取りだが「もし再度延期されれば、今度は腹の底からこの国が嫌いになる」と真顔で焼酎グラスをあおった。
お隣・中国とはだいぶ違いませんか。「それが国民ひとりひとりを大事にするホー・チ・ミン主義」の強みと弱さなのだそうだ。（卓）

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