ピーエス三菱がインドネシアでプレキャストコンクリートの増産に乗り出す。10日にはジャカルタで、現地の同業最大手ウィジャヤ・カルヤ・ブトン（ブトン）と合弁…

インドネシア

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契約に基づき、ピーエスの現地法人、コンポニンド・ブトンジャヤ（コーベ）とブトンが今月中に合弁会社、ウィジャヤ・カルヤ・コンポネン・ブトンを設立する。資本金は935億ルピア（約８億円）で、コーベが49％、残りをブトンが出資。ピーエスは取締役を１人派遣する。
合弁会社は、西ジャワ州カラワン県のスルヤチプタ工業団地でブトンが持つ工場の隣接地（3.3ヘクタール）に新たな工場を建設する。投資額は約10億円で、年産能力は10万トン。年内に着工し、来年夏ごろに操業を開始する予定だ。ピーエスが日本で培ってきたプレキャストコンクリート製造の技術を用い、現地の市場に適した製品を投入する。
ピーエスの安高浩一・土木本部海外部長は同日、ＮＮＡに対し「インドネシアのプレキャストコンクリート市場の規模はまだそれほど大きくないため、今後、成長する余地が残されている。現地の市場をよく知っている大手企業と組むことで拡販していきたい」と意気込みを語った。
合弁を契機に、インドネシア国内外で建設事業に取り組む構想も明らかにした。ピーエスは、1980年代半ばに現地で複数の建設案件を請け負った実績を持つが、89年の現地拠点の設立後はプレキャストコンクリート製造に注力しており、受注実績がないという。
同社は海外ではこのほか、米国で建設事業を手掛ける現地法人があるほか、ベトナムで合弁会社を設ける。インドネシアなどでの事業経験を生かし、今後も海外事業を拡大する方針。全売上高に占める海外事業の割合は現在５％に満たないが、「数年後には５～10％に引き上げたい考え」（安高部長）だ。
コーベは西ジャワ州ブカシ県チカランに工場を持つ。年産能力は10万トンで、同国のプレキャストコンクリート市場で５位。ブトンはインドネシア国内で工場８カ所を設ける。

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