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【有為転変】第161回 繁栄する豪州、衰退する日本(下)

まず、オーストラリアと日本の国内総生産(GDP)総額の近年の推移を見てみよう。世界銀行の統計によると、昨年のオーストラリアの名目GDPは1兆9,680億豪ドル(約166兆円)。これは23年前の1997年時から約3.5倍に拡大している。一方、日本のGDPは約539兆円と、同じ97年の約543兆円から、逆に減っている。23年もたっているのに、全く経済が成長していないことが分かる。これが、世界から「日本の失われた20年」と言われるゆえんだ。日本はいったい何が問題だったのだろうか。