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【アジアインタビュー】ミステリー作家 陳浩基

「『13・67』をきっかけに香港に興味をもってくれたらうれしい」

香港警察の名コンビの活躍を描いたミステリー小説『13・67』(いちさん ろくなな)が、昨年秋の日本発売以降、異例のヒットとなっている。タイトルの数字が2013年と1967年を指している通り、物語は2013年の香港から始まる。主役のクワンは、香港警察時代、卓越した推理能力で名声を轟かせた元刑事。しかし末期がんに侵され、今は病院で昏睡状態にある。愛弟子のロー警部は、特殊な機器でクワンの脳波にアプローチし、とある殺人事件の真相に迫っていくのだが…。
こんな刺激的な場面からスタートする物語は、難事件解決を軸に、6つのストーリーをつなぎ合わせながら1967年まで時代をさかのぼっていく。本格的な推理小説でありながら、激動の香港現代史を巧みに融合させた「社会派ミステリー」として高い評価を獲得し、「週刊文春ミステリーベスト10」と「本格ミステリ・ベスト10」の海外編で1位に輝いた。
著者の陳浩基(ちん・こうき)は、香港出身の43歳。名門・香港中文大学でコンピューター・エンジニアリングを学び、ソフトエンジニアを経て作家デビューしたという経歴の持ち主だ。3月上旬、プロモーションのため来日した華文ミステリー界の新鋭に、創作秘話のほか、中華圏の出版事情や香港の現状について聞いた。(聞き手=NNAグローバルリサーチグループ 早川明輝)

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