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日本食の安全・安心の背景、地場飲食業者が学ぶ

農水省主催の「マレーシアと日本の食文化・食産業交流フォーラム」が28日、クアラルンプールで開催された。既に2~3年前から日本食レストランが急増し、「安心」「安全」の印象が強く根付くマレーシアで、それを実現する具体的なシステムをより深く紹介することに主眼が置かれた。両国の飲食サービス関係者ら約100人が熱心に聞き入った。

「日経レストラン」の戸田顕司編集長が「世界に広がる日本食のトレンド」と題して講演したのに続き、マレーシアで事業展開するホシザキ・シンガポールの山下和彦社長が、新鮮な食材を厨房に届けるためのコールドチェーンの仕組み、鮮度が大事なサラダや魚料理をおいしく仕上げるために不可欠な衛生システムが日本の高品質を支えていると説明。同社は業務用冷蔵・冷凍機器のほか、洗剤や化学成分を使わず滅菌効果を実現するイオン処理水システムをシンガポール、マレーシアなどで販売している。

ヌグリスンビラン州で東南アジア初のシメジ生産工場を設けたホクト・マレーシアの山本忠夫社長は、全自動化により人の手が触れることなくキノコを栽培する同社独自の生産システムを紹介したほか、低カロリーで繊維を多く含み、コレステロールの低減効果もあるキノコの健康食材としての利点について説明。また、マレーシアで日本料理レストラン「MIZU」などを経営する日本料理専門調理師・調理技能士の柳田哲也氏が、ワサビ、マスクメロン、マグロの3素材に焦点を当てて日本ならではの品質管理について、伝統的な手法から最新技術までを分かりやすく伝えた。

マレーシアで日本食レストランチェーンを展開するシンガポール人男性は「マレーシアで日本食展開するためにハラル(イスラム教の戒律で許されたもの)認証を目指すことは非常にハードルが高い。自社でもシェフがうま味を増そうとハチミツをアルコールの代用とするなど試行錯誤しているが、まったく異なるものになる」と、ハラル対応ができる新たな素材への期待を語った。また、鮮魚卸会社経営のマレーシア人男性は「日本でマグロの完全養殖に成功したという話に興味を持った。マグロは国内で非常に人気が高いが、今はインドネシア産などの冷凍しか手に入らない」と関心を寄せていた。

■ホクト、ヌ州の工場から出荷開始へ

ホクトの山本社長はフォーラムの席上、ヌグリスンビラン州ニライのエンステック工業団地で建設していた工場が既に完成し、2月から出荷を開始すると明らかにした。フル稼働時の年産能力は1,000トンだが、600トンからスタートする。茶色のブナシメジ、「ブナピー」の名称で売り出すホワイトシメジの2種を生産し、シンガポールにも輸出する。同社のシメジはこれまでも日本からマレーシア市場に輸出され、大手小売店で販売されている。山本社長によると、日本ではブナシメジの人気が圧倒的であるのに対し、マレーシアやシンガポールではホワイトシメジを好む消費者の割合が高いという。


関連国・地域: マレーシア
関連業種: 食品・飲料農林・水産社会・事件

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