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渦潮電機子会社、電動三輪車の工場見学会を開催

船舶の総合電機メーカー、渦潮電機(愛媛県今治市)の子会社BEMACエレクトリック・トランスポーテーション・フィリピン(旧ビート・フィリピン、以下ビート)は7日、カビテ州で操業する電動三輪車(電動トライシクル、eトライク)工場の見学会を開催した。自動車部品メーカーなど日系企業の関係者ら約50人が参加。同工場で製造されている「68VM」に試乗した。

工場は、同州カルモナの工業団地「ゴールデン・マイル・ビジネス・パーク」で車体の製造や組み立てなどを手掛ける地場企業アルマゾーラ・モーターズの敷地内に位置する。建屋面積は2,500平方メートルで、昨年11月末に68VMの量産を開始した。

車両の心臓部であるパワーコントロールユニット(PCU)の製造および完成車の検査はビートが担当し、車両の組み立てはパートナー企業であるアルマゾーラが行っている。工場内は8工程に分かれており、組み立てを担当するアルマゾーラの社員はフル稼働時で9人となっている。

月産能力は500台で、今年7月からは生産ラインを増やし、同1,000台に倍増させる計画。ビートの栗原省三執行役員は、NNAに対し、「7月をめどとしているが、できる限り早い段階で生産能力を引き上げたい」と述べた。

量産型68VMのPCU部には、渦潮電機が愛媛県との共同研究により開発した電池制御システム(BMS)を搭載。日本製のリチウムイオン電池やインバーターを採用している。最高速度は時速50キロメートルで、乗車定員は運転手を含め7人となっている。リチウムイオン電池(電力量4.4キロワット時=kWh)の1回の充電時間は3.5時間で、フル充電の状態でフリー走行した場合、最長50キロの走行が可能という。

販売価格は、税抜きで1台7,000~1万米ドル(約83万~119万円)。ジプニー(フィリピン式乗り合いバス)などが走行し、渋滞している道路でも乗客が安全に乗り降りできるよう、乗降口を後部に設置した。

■ADB融資事業の再入札に参加

ビートは、今月14日にフィリピンのエネルギー省が実施する電動トライシクル導入事業の再入札に参加する予定だ。

アジア開発銀行(ADB)の融資を受けて進められる同事業では、計3,000台をマニラ首都圏やカラバルソン(南部タガログA)地方、ミマロパ(南部タガログB)地方の自治体に段階的に供給する。2013年8月に1回目の入札が行われ、ビートも応札したが、発注する地方政府が必要条件を満たせなかったことから不成立となった。

栗原執行役員は、「フィリピン国内では約350万台のトライシクルが走っているといわれるが、それを1台ずつ電動トライシクルに切り替えていくのは難しい」とコメント。「環境や景観に対する意識の高い自治体や民間企業とタイアップして、導入を進めていきたい」との考えを示した。首都圏の市町の一角や新興開発地区などを視野に入れているという。


関連国・地域: フィリピン日本
関連業種: 自動車・二輪車マクロ・統計・その他経済

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