トムソン・ロイター傘下の投信情報会社、リッパーの調べによると、強制退職年金基金(MPF)の11月の平均運用利回りは1.24%にとどまった。米国による量的緩和の第3弾(QE3)の恩恵を受け、10月の0.67%から2倍近くに上昇。しかし、第3四半期(7~9月)の4.66%に比べるとかなり低水準だった。5日付サウスチャイナ・モーニングポストが伝えた。
1~11月の平均運用利回りは10.15%と好調だったが、ハンセン指数が18%上昇しており、それに比べると運用実績は悪かった。
11月の利回りをタイプ別に見ると、株式・債券混合型が1.18%、株式型ファンドが1.88%、債券型が0.27%だった。
市場関係者は、今後も世界経済の低迷にさらされ、運用実績は変動すると分析。米国の「財政の崖」問題や、中国の経済成長、欧州経済の不透明さ、中東情勢の成り行きなどにより、来年に向け市場は浮き沈みを繰り返すと予測した。
<香港>
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