山崎製パンは、インドネシア市場に参入する。来年にジャカルタ近郊に工場を設立。同社にとって海外初となる量産・配達をするホールセールベーカリー事業を2014年から展開し、16年に売上高4,500億ルピア(約37億円)を目指す。
工場はバンテン州タンゲランに建設する。当初は食パンや菓子パンを中心に20~30品目を製造し、現地大手流通・小売会社アルファ・グループに卸売り。同グループがジャワ島・スマトラ島を中心に保有するミニマーケット(コンビニエンスストア)7,000店舗以上に供給する方針だ。
山崎製パンは、海外ではこれまで店内で製造・販売するリテールベーカリー事業を展開してきた。インドネシアは人口2億4,000万人を抱える中、所得水準の上昇でパンの需要が高まっているとみており、ホールセールベーカリー事業を手掛けることに決めた。
30日には、合弁対象会社として2月に設立していたヤマザキ・インドネシアが実施する増資を来年1月に引き受け、出資比率を51%に引き上げることを決議したと発表した。同社には現在、アルファ・グループ傘下シグマンタラ・アルフィンドと三菱商事の合弁会社、アトリ・パシフィックが99.998%を出資する。増資後の資本金は現在の500億ルピアから2,000億ルピアに増える予定だ。
アルファ・グループは、傘下のミディ・ウタマ・インドネシアを通じてローソンの現地ライセンス権を持つ。
現地では、敷島製パンと双日が製パン最大手のニッポン・インドサリ・コーピンドにそれぞれ8.5%、4.25%を出資し、「サリロティ」ブランドのパンを販売している。
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