鴻海精密工業と、同社グループのネットワーク機器メーカー、建漢科技(サイバータン)は21日、衛星通信機器などを手がける台揚科技(MTI)に出資すると発表した。鴻海が2億台湾元(約5億円)、建漢が16億元をそれぞれ投じて、台揚の償還期限が過ぎた強制転換社債18億元を引き受ける。鴻海グループの出資比率は32.62%となる。
中央社によると、鴻海の郭台銘董事長は「台揚の専門技術と開発能力を見込んで出資を決めた」と説明。「3社の技術的な強みを生かして共同で技術の研究開発や製造、市場開拓を進め、4G通信技術と衛星通信の分野で商機をつかみたい」と述べた。
建漢の李広益董事長は出資について「製品や技術の相互補完を進めて、ブロードバンド網と無線通信分野の競争力を強化する」としている。
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