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政策金利8%で据え置き、ルピー安誘発

インド準備銀行(中央銀行)は7月31日の金融政策会合で、政策金利であるレポ金利を8.0%、銀行の預金準備率(CRR)を4.75%にそれぞれ据え置いた。インフレ圧力の抑制と減速した景気の刺激との綱引きで、物価の高騰を抑える方に傾いた。本年度の国内総生産(GDP)成長率予測を同時に引き下げており、利下げを期待していた市場には失望感が広がり、ルピー安を誘発している。

レポ金利は4月に8.0%に引き下げ、6月に据え置いており、会合2回連続で8.0%を維持した。CRRを4.75%に保ったのは4月の会合以来3回連続。インフレの指標となる卸売物価指数(WPI)が7%以上に高止まっており、食品以外の製造業でも景気減速にかかわらず物価上昇圧力が緩和されていないことを理由に挙げた。

ただし、資金の流動性を高めることにも配慮し、国債への投資を金融機関に義務付ける法的流動性比率(SLR)を24%から23%に引き下げる。8月11日から実施する。インド商工会議所協議会(ASSOCHAM)は6月上旬、今回の会合での利下げに加えて、SLRを2ポイント下げるよう求めていた。

市中銀行が準備銀に余剰資金を預け入れる際に適用されるリバース・レポ金利は7%、銀行向けの短期貸付・預金ファシリティー(MSF)は9%のままとした。準備銀は「中期的に持続的な成長軌道をとれるよう(金融政策面から)支える」との立場から判断したとコメントしている。

準備銀はまた、食品価格の上昇や国際商品の動向を踏まえて、2012/13年度(12年4月~13年3月)のWPI上昇率予測を4月時点の6.5%から7.0%へと引き上げた。今回の政策判断を基に、本年度のGDP成長率予測も従来の7.3%から6.5%へ下方修正した。

みずほコーポレート銀行は市場の反応について「据え置きに失望しており、ルピー安を誘発している」(シンガポール支店関係者)と分析。インフレ圧力が収まらない一方で、期待していた成長がはげ落ちており、「景気低迷を容認することは難しいはず。年内にもう一段の利下げがあるだろう」との見方を示した。同行は、年末にかけてレポ金利は7.5%まで引き下げられるとの従来の見解を変えていない。


関連国・地域: インド日本
関連業種: 食品・飲料その他製造金融小売り・卸売りマクロ・統計・その他経済

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