米調査会社ニールセンによると、今年4~6月(第2四半期)の媒体広告支出は21億リンギ(約530億円)となり、前期比で19.9%、前年同期比で1.7%増加した。6月に開催された欧州選手権(ユーロ2012)による広告が全体を後押しした。6月単月では前月比7%の成長を見せた。5日付南洋商法報が伝えた。
4~6月の全広告支出に占める割合を媒体別にみると、新聞が前年同期比0.1%増の10億9,450万リンギ、テレビが1.9%増の7億8,280万リンギ、ラジオが4.6%増の1億1,420万リンギとなり、全体の多くを占めた。一方、規模は小さいものの、映画は22.7%増、屋外広告は25.3%増と大きな伸びを記録。このほか雑誌は1.5%増だった。
アナリストによると、新聞広告を言語別でみるとマレー語、中国語の新聞で広告が増加しており、それぞれ5.8%、1.7%の伸びを記録した。一方で英字紙は5.4%の減少となった。
■下期はさらに拡大
アナリストによると、下半期はさらに7月に開幕したロンドン五輪、今月末のハリラヤ・プアサ(断食明け大祭)に続き、年内にも予定されている総選挙が広告収入を大きく押し上げると予測している。
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