タッチパネルや中小型液晶パネルを手がける勝華科技(ウィンテック)とタッチパネルメーカーの和キン光電(ハンスター・タッチ、キン=金3つ)は8日、生産や技術、特許などの面で提携すると発表した。タッチセンサーとカバーガラスを統合したワン・ガラス・ソリューション(OGS)市場を共同で開拓する。勝華は和キンが持つ大型タッチパネルの生産能力の支援を受けられるようになる。
市場では、タッチセンサー機能を搭載したノートPCの市場は下半期に急拡大するとみられている。ただ、勝華の生産能力の大部分は第3.5世代と第4世代の生産ラインが主で、10インチ以下の中小型パネルの生産に適している。和キンが持つ第5.3世代での生産能力を活用すれば、大型パネル市場での商機も狙えるようになる。
勝華の黄顕雄董事長によると、同社の売上高全体に占めるOGS製品の比率は第2四半期に25%へ上昇した。米グーグルとパソコン(PC)世界大手の華碩電脳(ASUS)が共同で開発した7インチタブレット端末「Nexus7」のサプライヤーでもあり、下半期の単月当たりの出荷量は200万台に上る見通しだ。
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