インド北東部アッサム州で少数民族ボド族とイスラム教徒が衝突し、多数の死傷者が出ている民族抗争が、各地へ飛び火している。西部マハラシュトラ州ムンバイでは11日、イスラム教スンニ派組織が市内南部でアッサムの抗争を非難するデモを実施し暴徒化。同日夜までに2人が死亡、55人が負傷している。東部の西ベンガル州コルカタでも地元警察がデモ、暴動の発生する兆候をつかんでおり、警戒を強めている。
インド各紙によると、ムンバイでは暴動の鎮圧にあたった警察官45人が負傷した。警官隊は事態収拾のために発砲したとの情報が伝わっている。コルカタでも、警察は何者かが携帯電話のショートメッセージでここ2日間、扇動していることを確認しており、ムンバイと同様の暴動が発生しかねないとして、発信者の行方を追っている。
アッサム州での民族抗争では、シン首相が先に現地を訪問。事態収拾を図るため、与党・国民会議派のソニア・ガンジー総裁が13日に現地入りする。
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