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巨額のガス田開発、迫る期限

オモン発電事業始動へ(上)

ベトナム南部キエンザン省沖二百数十キロの大陸棚にあるガス田「ブロックB」の開発で、6月末の最終投資決定(FID)期限を前に関係者のぎりぎりの調整が続いている。陸上までの海底パイプライン建設を含めた総事業費は100億米ドル(約1兆4,000億円)超。事業主となる国営石油会社は南部の複数の火力発電所に20数年間にわたってガスを供給する算段だが、2050年時点の「炭素中立(カーボンニュートラル)」達成を掲げてこのほど政府が決定した新たな電力開発計画で天然ガスへの依存を段階的に減らす方向が明確になり、投資回収に懸念が広がっている。

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