トヨタ自動車がインドネシアで生産する車両の輸出が好調だ。主要な輸出先である中東での販売が伸びているためで、上半期(1~6月)は前年同期比93.3%増の2万9,651台と大幅に増加した。通年では前年比で倍増の6万台を目指す。
製造子会社トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・インドネシア(TMMIN)によると、上半期に現地工場で生産した7万9,161台のうち輸出は37.5%を占めた。このうちサウジアラビアが前年同期比79.7%増の1万3,776台で最も多く、アラブ首長国連邦(UAE)の2,313台、オマーンの965台が続いた。
TMMINの担当者はNNAに対し、「インドネシアから欧州地域には出荷していないので同地域の景気低迷の影響を受けていないほか、自動車の生産拠点がない中東から引き合いが高まっているため輸出が伸びている」と説明。通年目標を達成できるとの見通しを示した。
トヨタはインドネシアから、多目的車(MPV)「イノーバ」とスポーツタイプ多目的車(SUV)「フォーチュナー」の2車種を輸出している。
現地出荷分も合わせた通年の生産目標は16万台。定時操業時の年産能力である11万台を上回るが、休日出勤や残業などで達成する考え。2014年までには年産23万台体制とするため現在、第2工場の建設を進めている。
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