ｅＢワークス株、日立が90％超を確保

ソリューション開発のｅＢワークス（ｅＢｗｏｒｘ）は８日、同社株を株式公開買付（ＴＯＢ）している日立製作所が、同日午後５時時点で発行済み株式の90.15％の買い付け応募を取り付けたと発表した。日立は残りの9.85％についても強制買い付けを行う。

ｅＢワークスは、主幹事会社である商業銀行大手マラヤン・バンキング（メイバンク）の投資部門、メイバンク・インベストメント・バンクから通知を受けた。買付提示価格は１株当たり0.90リンギ（約23.4円）。日立は先月５日に、ｅＢワークスに対するＴＯＢを開始したと発表。発行済み株式の85％以上の応募を成立条件としていた。

日立の広報関係者はＮＮＡに対し、ｅＢワークスの上場廃止について現時点で正式なコメントはできないが、廃止することになる見通しと話した。

ｅＢワークスはマレーシア証券取引所（ブルサ・マレーシア）の新興企業向け市場エース（ＡＣＥ）に上場。マレーシアのほか、シンガポール、インドネシア、タイ、中国を中心にインターネット・モバイルバンキングシステム、融資管理システムなどを提供しており、マレーシアとシンガポールの大手銀行などとの取引の実績がある。日立は３月にｅＢワークスに買収提案を持ちかけていた。