商工省が15日発表した4月の卸売物価指数(WPI、速報値)上昇率は前年同月比で7.23%となり、2カ月ぶりに7%を上回った。前月の6.89%から加速した。食品が10%を上回ったことが主因。
ロイター通信による事前調査では、市場は6.7%上昇を予想していた。
食品を含む1次産品全体(比重20.12%)の上昇率は9.71%で、前月の9.62%から9%台を維持した。指数の比重で14.34%に当たる食品は前年同月比10.49%上昇に達した。前月は9.94%だった。
品目別の上昇率では、比重の大きい穀物が4.41%から5.80%に加速、野菜が30.57%から60.97%へと急加速している。穀物に次ぐ比重の牛乳も15.29%から15.51%に加速した。
非食品は1.20%低下から1.61%上昇へと転換。菜種油が12.78%から16.66%へと伸びている。
燃料・電力(比重14.91%)の上昇率は10.41%から11.03%に加速。ガソリン、軽油は横ばいで、液化石油ガス(LPG)が14.27%から15.52%に加速している。
比重が64.97%に達する工業品の上昇率は4.87%から5.12%へと2カ月ぶりに5%台に加速した。
比重が10%以上の化学品が7.42%から6.56%へと減速したものの、卑金属・金属製品が9.51%から10.72%へと2桁に達した。比重9.97%の加工食品は5.93%から6.50%に加速している。
同時に発表された2月の全体の確報値は7.36%で速報値の6.95%から上方修正されている。
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