• 印刷する

日本人留学生、220人が渡航できず

中国の大学に在学しながら、渡航できずにいる日本人留学生が少なくとも220人に上ることが、中国日本商会の調査で分かった。新型コロナウイルスの影響で中国政府が留学生のビザ(査証)発給を止めているためで、中国日本商会は中国当局にビザの早期発給を要請した。

中国政府は新型コロナが世界的に流行した2020年3月末、水際対策として外国人の入国を原則禁止する措置を実施。有効なビザや居留証を持っていても入国させず、渡航には新たに発給されたビザが必要とした。その後、企業の駐在員やその帯同家族らのビザ発給を段階的に再開したが、留学生向けのビザ発給は止まったままだ。

中国日本商会は、中国の大学に学籍はあるが中国に渡航できていない日本人留学生の実態を把握するため、今年6~7月に調査を実施。ホームページや交流サイト(SNS)で情報提供を呼びかけるなどした結果、220人が中国に入国できていないことが分かった。留学生はオンラインで授業を受けているという。

留学生はいずれも2015~22年度入学の大学生や大学院生ら。留学先は北京大や広東外語大、上海交通大など計28校に上った。中国日本商会が把握しきれていない留学生もいるとみられ、実際の数はさらに多い可能性がある。

中国日本商会は7月、留学生220人の名簿を東京の中国大使館に提出。ビザの早期発給を要請しているが、14日時点で公式な回答はないという。

北京大大学院修士1年の渡辺栄香さん(27)は、21年9月の入学以来、中国に渡航できないままオンライン授業を受け続けている。「パソコンの画面越しでは授業の臨場感を感じられない。すぐにでもビザを発給してもらいたい」と話す。

渡辺さんによると、新型コロナが流行した20年1月の春節(旧正月)の長期休暇に日本に一時帰国し、中国に戻ることができないまま卒業した留学生もいるといい、「220人は氷山の一角だと思う」と話した。

中国日本商会は、中国に進出する日系企業でつくる団体で、北京市に拠点を置く。会員数は企業・個人など合わせて573社(人)。


関連国・地域: 中国-全国日本
関連業種: マクロ・統計・その他経済社会・事件

その他記事

すべての文頭を開く

債務膨張で経済圧迫、通貨安に格付け撤退も(10/07)

マルコス氏の外交は「成功」、大学教授(10/07)

外国人のコンド購入、ほぼコロナ禍前に回復(10/07)

中国から購入の鉄道車両、試運転に成功(10/07)

【シリーズ小国経済】不況のラオスを行く 新鉄道と中国マネー(10/06)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

出版物

SNSアカウント

各種ログイン