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ニチアスが拡販狙う、発電所向け断熱材

ニチアスは、インドネシアの新工場で来月から量産を開始する。同国で唯一のロックウール断熱材メーカーとして、数年前から急速に成長している市場への安定供給を図る。来年以降に大口プロジェクトの始動が見込まれる発電所向けへの拡販を狙う。【山本麻紀子】

25日に行った新工場の開所式に出席したニチアスの矢野邦彦社長は、「インドネシアの経済成長に伴い、ロックウール断熱材の需要は4~5年前から急速に拡大した」と指摘。ただ、断熱材市場全体では3~4割しかシェアをとれていなかったため、新工場の稼働で「シェア拡大を図る」と意気込みを語った。

新工場には、生産ラインを1本設置した。もう1本追加できる余裕を持たせており、今後のさらなる需要の拡大にも対応できる。既存工場を含めた生産能力は3倍に拡大するため、2016年度にロックウール断熱材の売上高が11年度比で3倍の15億円になると見込んでいる。インドネシア国内向けの供給を優先しつつ、残りは日本や東南アジア、台湾、オーストラリアなどにも輸出する。

現地販売会社ニチアス・スニジャヤの松本正社長は、インドネシアでは来年以降に大型発電所の建設事業が見込まれる中、「この時期に新工場を稼働したのは最高のタイミングだ」と強調。現在も発電所向け断熱材のシェアは現地で6~7割を誇るが、「日系企業が受注する発電所案件にもさらに売り込みをかけたい」と語った。

完全子会社ニチアス・ロックウール・インドネシアの深瀬宗彦社長によると、原料になるクリンカーや岩石などの天然鉱物は、すべてインドネシアで調達する。3割は、生産過程で発生した繊維くずなどをリサイクルしている。第1工場の操業を開始した1995年当時は、日本から鉄スラグを輸入していたが、2003年から現地調達に切り替え、生産コストを大幅に削減した。

新工場は、西ジャワ州のクジャン・チカンペックに工業団地にあり、昨年7月に着工した。事業費は13億円。第1工場と合わせたロックウール断熱材の年産能力は1万5,000トン。

第1工場ではこのほか、工業用ガスケットも生産している。ニチアスの矢野社長は、インドネシアでも断熱材の需要の高まりに伴い、今後ガスケット市場も伸びると指摘。「将来的には、ガスケットの生産増強も考えている」と明らかにした。


関連国・地域: 台湾インドネシアオーストラリア日本ASEAN
関連業種: その他製造建設・不動産マクロ・統計・その他経済

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