韓国現代自動車グループで部品メーカーの現代モービスは23日、ドライバーの姿勢や心拍などの生体信号を分析して安全運転をサポートする「スマートキャビン」を開発したと発表した。
同社は、◇姿勢を立体的に撮影できる3次元(3D)カメラ◇ハンドルに装着した心電図センサー◇耳の周辺の脳波を測定するイヤーセットセンサー◇車内の温度・湿度や二酸化炭素(CO2)を測定する空調センサー――の4つのセンサーで、総合的にドライバーの健康状態を把握する。
■健康状態の悪化や飲酒も指摘
これにより、ドライバーのストレス度が高いと判断された場合は自動運転を勧め、車内のCO2濃度が高い場合は窓を開閉するなどして換気する。健康状態の悪化や飲酒の可能性がある場合には、カーナビゲーションやヘッドアップディスプレー(HUD)に警告が表示される。
これらの技術は今後、心停止などの緊急事態には救急病院に案内したり、飲酒運転の場合は走行できないようにする技術に発展させる計画だ。
同社によると、モビリティー分野で複数の生体信号を統合管理できるヘルスケア専用制御器が開発されるのは、今回が初めてだという。
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