新型コロナ感染予防のため、タイの名物の一つであるナイトエンターテインメントの営業が禁止された。バーやパブのネオンは消え、「シャッター通り」と化した当時の歓楽街を支配していたのはネズミ。人の気配がほとんどなくなった歓楽街に、人を恐れる様子もなくネズミが群がっているのを見て戦りつを覚えた。
あれから2年余り。今月からようやくバーやパブなどの営業が解禁された。まだ明るさの残る時間帯に訪れてみると、いくつかの店が開店前の準備していた。久しぶりの営業に店員らの笑顔も見える。一方で、営業再開のめどが立たず、空き家のまま放置されている店も目立った。
今回はネズミの姿はなく、代わりに猫が目についた。ネズミが増えたことで猫が増えたのか、あるいは人が戻ってきたことで猫が増えたのか…。「福を招く」という猫が街の復興の吉兆であってほしいものだ。(須)
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