日本電産は23日、浙江省平湖市に電気自動車(EV)向け駆動モーターシステム「イーアクスル」の旗艦工場を建設すると発表した。年産能力は100万台で、今年10月に着工し、2023年10月の稼働を目指す。世界でモーター需要が急増するとみて、生産体制を強化する。
投資額は非公開。新工場の敷地面積は7万2,800平方メートル。イーアクスルを組み立て生産するほか、グループのインバータやギアなどの関連製品も生産するEV向け専用の一貫工場とする。工場フル稼働時の従業員数は約2,500人を予定する。
新工場はイーアクスルの組立工場として中国4カ所目で、中国最大となる見通し。現在中国に持つイーアクスルの組立工場は平湖市に2カ所、広東省広州市に1カ所。
中国では21年5月にイーアクスルの販売を始め、22年4月末までに累計37万台以上を売り上げた。
日本電産は25年度に駆動モーターの世界での販売台数を360万台、生産能力を700万台とする目標を掲げている。欧州でもイーアクスルの販売・生産を計画している。
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