インドネシアのバスキ公共事業・国民住宅相は4月23日、熊本市で開催された「第4回アジア・太平洋水サミット」に出席し、斉藤鉄夫国土交通相と水分野に関する意見交換を行った。東カリマンタン州に建設する新首都「ヌサンタラ」の基礎インフラ整備について、国際協力機構(JICA)が派遣している専門家などを活用しながら情報共有していくことを確認した。
公共事業・国民住宅省の4月28日付発表によると、バスキ氏は新首都建設の質向上を目的に、日本の専門家の支援を斉藤氏に要請。これに対し、斉藤氏は新首都建設の関連情報を収集するため、専門家を派遣することを検討すると前向きな姿勢を示したという。
会談では、インドネシアのダムの最適化について、現在日本の協力の下で進めているダム再生を引き続き支援していくことで認識を共有した。発表によれば、斉藤氏は、中ジャワ州クドゥンオンボ、西ジャワ州チタルム、東ジャワ州スタミ、南スラウェシ州ビリビリのダム管理改善面での協力関係強化を挙げた。
バスキ氏はさらに、既存ダムの改修や災害・気候変動対策の技術を通じ、水資源分野でのインフラ開発に向けた協力強化を日本側に要請した。
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