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クラスター各地に広がる 黄大仙やセン湾、日系スーパーも

新型コロナウイルス変異株のクラスター(感染者集団)が、香港各地に広がっている。クラスターは新界地区の葵涌、セン湾(セン=くさかんむりに全)、九龍地区・黄大仙の3地域の住居ビルや、セン湾のスーパーマーケット「イオン大窩口店」などで発生。感染力の強い「オミクロン株」が主だが、黄大仙では「デルタ株」の感染が広がっている。経路不明感染者も右肩上がりに増えており、26日には過去半年間で最も多い7人が確認された。

330人を超える感染爆発が起こった葵涌の集合住宅「葵涌邨」以外でも、クラスターが相次いでいる。集合住宅では、葵涌邨の1キロ圏内にある「大窩口邨」の「富強楼」、葵涌に隣接するセン湾の「セン湾花園・栄華閣」、黄大仙の「豪苑(トロピカーナガーデンズ)一座」の3カ所で複数の住人が、セン湾の「環宇海湾(シティーポイント)」では警備員5人がそれぞれ感染。黄大仙の美容室「新型像」では店員と客計3人の感染が判明するなど、感染連鎖は「何件起こっているか把握しきれない」(政府衛生署衛生防護センター=CHP)ほど広がっている。

■汚水から感染判明

黄大仙では、汚水のサンプルから陽性反応が出たため当局が住民への強制検査の実施に踏み切り、クラスターが明らかになった。豪苑一座の強制検査は23日に始まり、翌24日までに計3人の感染・陽性が判明。うち、少なくとも2人がデルタ株だった。

3人の感染者のうち1人はハムスターを飼う男性。香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は25日の定例会見で、この男性が豪苑一座の感染源とみられると語った。官営メディアのRTHKなどによると、男性は昨年12月にハムスターを購入。購入したペットショップの系列店では、店内で採取したサンプルから新型コロナの陽性反応が出ていた。

美容室クラスターの3人もデルタ株とみられ、黄大仙では同株の感染が拡大している。

■イオン大窩口店で5人

葵涌・大窩口・セン湾の一帯では商業店舗が次々に強制検査対象に組み込まれ、イオンストアーズ香港が運営するイオン大窩口店では26日までに店員ら5人の感染が確認された。同店は営業を停止し、消毒を実施した。

■ビル内で配管通じて感染

クラスターが起こった◇大窩口邨・富強楼◇セン湾花園・栄華閣◇豪苑一座――の住居ビル3棟では、いずれも別の階の同じ位置にある部屋の住人が感染している。例えば豪苑一座では5階のE室の住人の感染を発端として、7階と8階のE室の住人に感染が広まったとみられる。

各ビルの上下階感染について、CHPや政府のコロナ対策における専門家顧問団は「ウイルスは配管を通じて伝わった」との見解を示す。感染した人の部屋の下水が下水管をつたう際に、ウイルスを含んだ空気が漏れ、その空気が排水溝を通じて上下階の部屋に入り込むことなどで感染が広がっていくと説明している。CHPは感染防止策として、部屋の中の全ての排水溝に週1回500ミリリットルの水を注ぐこと、トイレの水を流す前にふたを閉めることを推奨している。

経路不明の感染者も増え続けている。23日は4人、24日は5人、25日は6人、26日には7人が確認された。25~26日に確認された経路不明感染者は葵涌やセン湾、土瓜湾、黄大仙、新界の白石角、馬鞍山、青衣などに居住し、九龍・何文田や香港島・北角(ノースポイント)、太古などで働いている。


関連国・地域: 香港
関連業種: 医療・医薬品小売り・卸売りマクロ・統計・その他経済社会・事件

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