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【学びの機会】第2回 帰国生入試だけではない

帰国後の学校選びは社会の変化とコロナ禍によって変化した。そのため帰国生の選択肢も「帰国生枠」という従来の視点だけではなく、多様な選択肢で捉える必要がある。帰国後の学校選びは、駐在国・地域が英語圏または非英語圏のどの言語で学んだのか、日本人学校、現地校、インターナショナルスクールのどこで学んだのかによって、進学先が変わる。

今回はAの事例(英語圏で日本人学校に通っている、英語力は生活会話レベル)を分析する。

▽例:オーストラリア、ニュージーランド、インド、フィリピン、シンガポール、マレーシアなどの日本人学校に通学している小学生、中学生

▽身に付けている学力:日本語で学年相当の日本語力と学力が備わっている。

▽英語力:生活会話レベル

■定番進路

帰国後に国公私立小学校・中学校に入学し、話す・聞くの生活英会話に読む・書くを加えて英検の取得を目指す。

■新しい進路

寮のある学校が増えており、公立では、県立広島叡智学園(広島県)、私立では、海陽学園、国際高等学校が挙げられる。理工系の5年生の高専では、国際高等専門学校が考えられる。

通信制のN高、S高は、起業部やeスポーツ部など多彩な部があり、通学できる。広域通信制サポート校のゼロ高は、自分のやりたいことをメンターと一緒に考えながら学べる。国内外を旅しながらSDGs的な地域課題を発見するインフィニティ国際学院(中等部、高等部)は、帰国生にとって駐在国・地域と日本の地域を比較する力、課題解決力、実践力を養うのが特徴だ。

■帰国生入試

国立、公立、私立の中学校・高校受験は、帰国生枠を受験できる。ただ日本人学校の場合、英語力が英語圏の現地校やインターナショナルスクールに通っている生徒より劣ることが多いため、不利である。

現地にいるときに英検を取得しておき、英語試験を免除、日本語で国語、数学試験で受験するのが有利。

■難度が高いケース

学年相当の英語力がない状態で帰国後にインターナショナルスクールに入学する場合、入学後に子供が学力以前に英語力が不足し、困るケースが多い。

ただし、数年後に海外駐在が予想され、英語圏の現地校やインターナショナルスクールに通わせる場合は、日本に帰国してインターナショナルスクールに通うケースはある。

■帰国後のケア

子供にとって駐在経験は、人格を作った時期に過ごした文化、経験である。サマースクールなどで英語力の向上と自分の過去と多文化理解を進めることで、安定したメンタルを育むことができる。

次回は、Bの事例について分析する。

<筆者プロフィル>

国際教育評論家:村田学

米国カリフォルニア州トーランス生まれ。幼稚園までアメリカで過ごし、小学生になる前に帰国。千葉、埼玉、東京と関東周辺で育つ。英語を忘れた帰国生として日本の小中高を公立校で学び、大学で会計学を学ぶ。専門学校の事務などを経て、インターナショナルスクール専門メディアのインターナショナルスクールタイムズを創刊。その後、プリスクール経営、国際バカロレア候補校の幼小中のインターナショナルスクールを経営。国際バカロレアの教員研修を修了。現在、教育評論家として活動している。


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関連業種: 社会・事件

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