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新首都法案を国会で可決 24年までに一部機能移転へ

インドネシア国会は18日、ジャカルタからカリマンタン島東部への首都移転に関する新首都法案を本会議で可決した。2024年までに首都機能の一部移転を目指す。ジョコ・ウィドド大統領が2期目就任直後に打ち出した首都移転計画は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で一時停滞していたが、実現に向けて再び動き始めた。

新首都法案を審議した国会特別委員会のアフマド委員長(右下)が18日、審議結果をスリ財務相に手渡した(アンタラ通信)

新首都法案を審議した国会特別委員会のアフマド委員長(右下)が18日、審議結果をスリ財務相に手渡した(アンタラ通信)

新首都は、ジャカルタから1,200キロ以上離れた東カリマンタン州の北プナジャムパスルに整備される。国会の公式ウェブサイトに掲載された法案によれば、24年上半期(1~6月)までに首都機能を一部移転させることが盛り込まれている。

カリマンタン島の新首都は、政府機関などが置かれる中心部(赤色、約5万6,180ヘクタール)と、それを取り囲む周辺地域(黄色)から構成される(国会ウェブサイトから入手した法案資料より)

カリマンタン島の新首都は、政府機関などが置かれる中心部(赤色、約5万6,180ヘクタール)と、それを取り囲む周辺地域(黄色)から構成される(国会ウェブサイトから入手した法案資料より)

新首都の総面積は25万6,142ヘクタール。うち大統領宮殿をはじめとする政府機関を置く中心部は5万6,180ヘクタールとなる。

新首都の名称も決まった。スハルソ国家開発企画庁(バペナス)長官は17日、インドネシア語で「群島」という意味の「ヌサンタラ」とすると発表。ジョコ大統領が、言語学者や歴史学者らから提案された80以上の候補名の中から選んだという。

ジョコ大統領は19年、ジャワ島への一極集中を是正することを目指して、カリマンタン島への首都移転計画を発表した。当初は21年にも工事が始まるとみられていたがコロナ禍で停滞し、首都移転に関連する法整備も遅れていた。

憲法で3選が禁じられているため、ジョコ大統領は24年の退任が決まっている。任期中に移転にめどを付けるため、準備を進めていたとみられる。

新型コロナの感染拡大が一時落ち着いた昨年後半から、首都移転計画は急速に進展した。昨年10月には国会で法案の審議が始まり、18日未明の特別委員会作業部会で本会議での審議が承認され、同日の本会議で可決、成立した。

国家開発企画庁(バペナス)は21年4月時点で、同年中に移転先の大統領宮殿の建設工事に着手できれば、ジョコ大統領は24年8月17日の独立記念日を新しい宮殿で迎えることができると発表していた。工期の遅れを取り戻せるかどうかに加え、国家予算だけでは到底捻出できない莫大な開発費用を賄うために、官民の投資を呼び込めるかどうかなど課題は残る。

政府は、インドネシア独立100周年の45年に移転完了を目指す。同年にはインドネシアが世界第5位の経済大国入りすることも目標に掲げている。


関連国・地域: インドネシア
関連業種: 建設・不動産マクロ・統計・その他経済政治

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