ワクチンを接種した証となる証明書。インドでは証明書の下部にモディ首相の顔写真が掲載される。州議会選を控えるセンシティブな時期には、この顔写真が一部の人の間で物議を醸していたようだ。
証明書がモディ首相の宣伝につながる恐れがあるとして、一部の州では顔写真が削除されたという。報道によると、昨年の州議会選の際にも同じ動きがあったそうだ。一方で南部のケララ州では、この写真に異議を唱えて裁判を起こした申立人に罰金が科されている。
国内施設への入場に接種証明の提示を義務付ける地域も出ている。証明書を巡る攻防で、いかに証明書が身近な存在となりつつあるかを感じる。気になるのは、野党の批判する「ワクチン接種の進行の立役者がモディ首相であるように見えること」が、選挙にプラスに働くのかどうか。野党の批判を見るに、その可能性が高そうだ。(榎)
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