地下鉄の車両ドアが走行中に脱落するという、ちょっと信じがたい事故が２日に香港で起きた。駅構内の線路沿いに設置された広告板が外れ、ぶつかった衝撃によるものだという。列車が減速していたこともあってか、けが人が出なかったのは幸いだ。
この事故で地下鉄は一部区間の運行を停止し、平日の夕方だったため帰宅する市民らの足に影響が出た。バスで帰ろうにもバス停には長蛇の列。タクシーも拾えそうにない。仕方なく列車が動いている駅まで歩いたが、オフィスから２駅の距離は歩行者であふれかえっていた。
香港では交通機関がよく故障する。ニュースにこそならないものの、道路でバスが立ち往生していることも珍しくない。これまであまり意識しなかったが、都会のインフラは思っている以上にもろいのだ。帰宅難民になりかけて、ようやくそのことを実感した。（港）
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