新型コロナウイルスの感染第4波に翻弄(ほんろう)された2021年が終わる。7月から約4カ月続いたロックダウン(都市封鎖)と製造業の厳しい操業規制でサプライチェーン(調達・供給網)寸断の危機を目の当たりしたベトナム政府は、コロナと共存する「ウィズコロナ」政策にかじを切った。後戻りはしないだろう。22年1月からは国際航空定期旅客便の段階的な再開で人の往来が戻ってくる。政府は6%以上の成長率達成に向けて経済正常化のアクセルを踏む。ファム・ミン・チン首相は50年に温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル(炭素中立)」を宣言し、高い成長目標を掲げながら経済構造のグリーン化を進める難路に踏み込んだ。22年は「脱炭素エネルギー」に向けた官民の動きも焦点になる。
【第1位】初のマイナス成長、政府に衝撃
【第2位】南部中心に「工場隔離」、調達網寸断の危機
【第3位】4波の感染100万人超え、ワクチン確保急ぐ
【第4位】ビンがEV一貫工場計画、投資額1兆円超
【第5位】ベトナム初の都市鉄道が開通、ハノイ
【第6位】外国人観光、1年8カ月ぶり再開
【第7位】再生エネさらに積み増しへ、新電力計画
【第8位】米、為替操作国認定を見送り
【第9位】チョン書記長3選、チン首相体制スタート
【第10位】風力発電のFIT終了、太陽光含め入札制に
【番外編】外国人への労働許可厳格化で波紋
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。