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【21年の10大ニュース】6%以上の成長掲げアクセル

新型コロナウイルスの感染第4波に翻弄(ほんろう)された2021年が終わる。7月から約4カ月続いたロックダウン(都市封鎖)と製造業の厳しい操業規制でサプライチェーン(調達・供給網)寸断の危機を目の当たりしたベトナム政府は、コロナと共存する「ウィズコロナ」政策にかじを切った。後戻りはしないだろう。22年1月からは国際航空定期旅客便の段階的な再開で人の往来が戻ってくる。政府は6%以上の成長率達成に向けて経済正常化のアクセルを踏む。ファム・ミン・チン首相は50年に温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル(炭素中立)」を宣言し、高い成長目標を掲げながら経済構造のグリーン化を進める難路に踏み込んだ。22年は「脱炭素エネルギー」に向けた官民の動きも焦点になる。