マレーシアの2021年は、新型コロナウイルス対策の各種規制に企業、国民とも振り回された一年だった。1月に厳格な活動制限令が敷かれ、州をまたぐ移動は原則禁止となった。首都圏では一時、条件付き活動制限令に規制が緩和されたものの、感染再拡大を受け、6月1日からは全国的なロックダウン(都市封鎖)に突入した。
コロナ禍からの脱却の切り札と期待されたワクチン接種は2月下旬に始まった。政府主導の国家接種計画に加え、官民連携(PPP)方式による製造業など向けの接種プログラム(PIKAS)や、スランゴール州などによる州独自の接種プログラムも展開され、10月上旬には成人の接種率が9割に到達。約9カ月ぶりに州をまたぐ移動が解禁された。
こうした中、連邦議会下院でかろうじて過半数の支持を確保していたムヒディン首相は、一部与党議員の支持を失ったことで政権運営が行き詰まり、8月に辞任。新たにイスマイルサブリ・ヤーコブ政権が発足した。
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