家人が仮想現実（ＶＲ）のゲームにはまっている。友人を招いては、互いにＶＲゴーグルをつけてシューティングゲームや卓球の試合などをバーチャルで楽しんでいる。同じ空間にいるのだが、それぞれ全く別の方向、例えば壁やソファに向かって立ってコントローラーを動かしている。そばから見ていると大変シュールだ。
あまり興味はなかったのだが、自身も勧められてＶＲのボクシングゲームを体験することにした。仮想の対戦相手を前に、コントローラーを握った手で顔面や腹にパンチを打ち込む。壁や家具にぶつからないように多少のスペースが必要だが、現状の居間の広さで十分遊べ、思っていたよりも面白くて夢中になってしまった。
後からプレー中の自身の姿を動画撮影したものを見せてもらったが、何もない空間で叫びながらパンチを繰り出し続けている姿は実に滑稽だった。（薩）
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