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3万リエル札発行へ、パリ和平協定など記念

カンボジア政府は18日、新たに3万リエル札を発行すると決定した。1991年の10月23日に締結されたパリ和平協定などを記念するもので、3万リエルは約843円に相当する。プノンペン・ポスト(電子版)などが伝えた。

カンボジア国立銀行(中央銀行)は、内戦終結に導いた30年前のパリ和平協定締結、亡命していた故シアヌーク前国王の帰国(91年11月14日)を記念して新紙幣を発行する。フン・セン首相が18日に閣僚会議令第200号に署名したことで、新たな法定通貨として紙幣の発行、流通が決まった。

同国では、決済通貨として米ドルの存在感が大きい。日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、流通する現金の8割以上が米ドルという。預金も、総額の9割超が米ドルを中心とする外貨建て。こうした状況から、新紙幣の発行について識者は「国内経済に与える影響は限定的で、リエル紙幣の流通量拡大を意図したものではない」との見方を示している。

カンボジア王立アカデミー所属の経済学者、キー・セレイワット氏は18日、「新型コロナウイルスの対策強化を通じ、来年の経済本格再開に向けた政府の取り組みの1つ」とした上で、リエルの普及拡大にはつながらないと指摘。「目新しさで一時的に新紙幣の供給増も予想されるが、中長期的に国民の米ドル志向は変わらない」と予測した。

プノンペンを拠点とする独立系シンクタンク「アジアン・ビジョン・インスティチュート(AVI)」のアナリスト、チェン・キムロン氏も同様の見解を表明した上で、「国内経済に大きな影響を及ぼすことはない」とコメント。将来的には、今回の3万リエル発行のように記念紙幣的な意味合いで4万リエル札の発行もありうると述べた。


関連国・地域: カンボジア
関連業種: 金融マクロ・統計・その他経済

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