全病院で見舞客の立ち入り禁止、５日から

シンガポール保健省は４日、国内全ての病院で見舞客の立ち入りを原則禁止すると発表した。施行期間は５日から18日までの２週間。医療機関で新型コロナウイルスの感染者が増えているのに伴い、院内感染を防ぐための暫定措置として実施する。

重篤な症状がある入院患者や小児科の患者、出産を控えた女性、産後ケアが必要な女性を見舞う場合は、例外として立ち入りを認める場合がある。各病院に可否の判断を任せる。精神疾患の患者をケアするための面会なども、例外措置の対象となる。

見舞い訪問を認める場合、入院患者１人につき、訪問者は１日当たり１人まで、滞在時間は30分以下に制限する。重篤な症状がある患者は、事前の面会予約を最大５人まで受け付け、同時に訪問する人数を２人まで、滞在時間を30分以下とする。

患者への特別なケアのために30分以上滞在する必要がある訪問者については、事前に新型コロナの抗原検査を受けてもらい、陰性の証明を求める。

保健省は３日、東部にあるチャンギ総合病院（ＣＧＨ）で新たなクラスター（感染者集団）が発生したと発表していた。