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ソフトバンク、アジア強化へ 同業アクシアタのAI部門と提携

携帯電話大手ソフトバンクは11日、マレーシアの通信大手アクシアタ・グループの傘下で、人工知能(AI)を活用したデジタルマーケティングを手掛けるアクシアタ・デジタル・アドバタイジング(ADA)と資本・業務提携を結んだと発表した。出資額は6,000万米ドル(約65億円)。アジア9カ国で事業展開するADAの知見を活用し、アジア域内企業向けにデジタルマーケティング事業を拡大する。

ADAは、約3億7,500万人に及ぶ独自の生活者データを基に、マレーシア、シンガポール、インドネシア、タイ、カンボジア、フィリピン、スリランカ、バングラデシュ、韓国の9カ国の1,300社以上にビジネスのデジタル化やデータ分析、マーケティングサービスを提供している。2018年からは住友商事も出資しており、今回の提携後の持ち株比率は、ソフトバンクが23%、住友商事が13.5%、アクシアタのデジタル事業部門アクシアタ・デジタルが63.5%となる。

ソフトバンクによると、ADAの営業・顧客サポート体制やデータ・AI事業における知見を活用し、デジタルマーケティング事業のアジア展開を加速する。グループ会社のLINE(ライン)の法人向けサービスや、カスタマーデータプラットフォーム「トレジャーデータCDP」などを、ADAを通じてアジア企業に提案・導入していくという。

ソフトバンクの宮内謙会長は、「18年の上場以来、主力の通信事業のほかに成長戦略として新規事業を模索してきた」と語り、ADAとの提携で、海外でのデジタルマーケティング事業を拡大する意欲を示した。

アクシアタのイザディン・イドリス社長兼最高経営責任者(CEO)によると、ソフトバンクが出資する6,000万米ドルは主に、ビッグデータのプラットフォーム構築、AIの研究開発、広告業界向けのコンテンツ自動作成技術の開発に投じる。「ソフトバンクとアクシアタは同業であり、同じビジョンを共有している」と強調し、今回の提携でADAのアジア事業が飛躍することへの期待感を示した。

ADAの売上高は20年時点で1億3,700万米ドル。今後5年間での売上高を20億米ドル規模に拡大し、将来的には株式公開も目指す考えだ。


関連国・地域: マレーシア日本
関連業種: IT・通信マクロ・統計・その他経済

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