香港政府の出先機関、駐シンガポール香港経済貿易代表部は4日、アジアの金融センターとして競合関係にあるシンガポールの経済界向けに香港の金融情勢を紹介するオンラインセミナーを開いた。政府の許正宇(クリストファー・ホイ)金融サービス・財務局長が講演し、国際金融センター機能の健全性や成長性をアピールした。
許氏は新型コロナウイルス流行下で香港株式市場へ資金流入が続いていることについて、「香港の競争力や金融市場の安定性といった優位性が日に日に高まっていることの表れだ」と強調した。
広東省、香港、マカオの3地域で一体的な経済圏を目指す「粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)」構想についても言及し、粤港澳大湾区で金融商品を取引する「越境理財通(クロスボーダー・ウェルス・マネジメント・コネクト)」や、保険業務に関わるアフターサービス拠点の開設に向けた準備を進めていることなども紹介した。
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