毎年3月といえば、4月の連休に向けた旅行計画を立てる時期だ。昨年は新型コロナウイルスの感染が拡大し、そんなムードではなかった。手続きは面倒だが今年はどうにかして遠出したいと考えていたら、政府が先月末、国内旅行に必要だったPCR検査の陰性証明や健康証明書などを求めない方針を示した。
だが、手放しで喜べない。需要が一気に高まったのか、ホテルの宿泊料金が急上昇し、移動手段も限られているため足元を見られる。2月から旅行を計画していた友人によると、ホテルの価格差は政府が方針転換する前と比べて2倍以上に跳ね上がった。
状況を把握した人たちは、自宅から日帰りできる観光スポットに出掛ける計画に切り替えているようだ。マニラ首都圏に住んでいると、観光地の取り合いになりそうだが、感染リスクと旅費を考えれば、今年の旅行先は「近場」が現実的といえる。(D)
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