「世界の新規感染者が目に見えて減少している。コロナワクチンの効果だろうか」。早朝に新聞を開き日々の動向をLINEのメッセージで送ってくる父親の24日朝の感想である。
そんな中タイでも同日にワクチン第1弾が首都近郊の空港に到着した。空港であいさつしたプラユット首相は上機嫌だった。続いて在タイ中国大使館の公使参事官が、流ちょうなタイ語で「タイへのワクチン到着は2国間の強いつながりを示すものだ」とあいさつした後も何か合いの手を入れていた。
タイはコロナ対策で成功している国の一つで、中国の「ワクチン外交」への依存度はそれほど高くないかもしれない。だが、それ以上に公使参事官の力強いスピーチのインパクトが大きかった。タイの医療従事者の安全確保や疲弊した観光地を回復させる効果をワクチンがもたらせば計り知れない外交成果も生むのだろう。(京)
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