韓国の電子商取引(EC)大手クーパンは一体どこの国の企業なのか――。米ニューヨーク証券取引所への上場準備を進めている同社の「国籍」を巡り、論争が巻き起こっている。
クーパンは事業のほぼ100%を韓国で展開し、2万5,000人分の雇用を生み出している。しかし、創業者は米国籍。しかも、上場するのは親会社の方で、ソフトバンクグループ(SBG)傘下の投資ファンド「ビジョン・ファンド」が筆頭株主だ。さらに同ファンドへの主な出資者が中東の政府系ファンドとくれば、韓国企業どころか、「多国籍企業」を通り越して、もはや「無国籍企業」に近い。今回の新規株式公開(IPO)でも、現時点で同社への出資を考えている国内の金融機関は現れていないらしい。
韓国でも今後は、このような「無国籍企業」が当たり前となるような社会となっていくのだろう。(碩)
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