タイでの新型コロナの第2波は、バンコク西郊サムットサコン県の水産市場から始まり、いまでも続いている。地元メディアによると、同県の住民の中には差別されたり、からかわれたりしている人がいる。昨年の第1波では中国人や海外から帰国したタイ人が対象となっていた。
世界保健機関(WHO)はコロナと特定の集団を差別的に関連付けることを「社会的スティグマ」と呼んでいる。社会的スティグマは、社会の一体性を徐々に弱体化させ、その集団を孤立させるため、結果的に感染症の流行を抑え込みづらくさせるという。
タイではいま第2波を封じ込められるかどうかの状況であり、社会的スティグマにも真剣に対処しなければならない。タイ人は昔から他人を楽しませるためにからかった後に冗談だと言うことが多い。この手の冗談が語弊を招くなら、ここから改めるべきだろう。(ワ)
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