試薬大手の関東化学(東京都中央区)の台湾子会社、関東キン林科技(キン=金が3つ)は22日、桃園市で本部ビルを着工した。投資額は10億台湾元(約37億円)で、2023年に完工する予定。
本部ビルは地下3階、地上9階建て。桃園機場捷運(桃園空港MRT)山鼻駅(A10)そばの再開発エリアに設け、自社工場の近くに位置する。関東キン林の呂志鵬董事長は「本部ビルは関東化学グループの半導体用製品のグローバル研究開発(R&D)・運営センターになる」と説明した。
関東キン林は04年、1カ所目となる工場を桃園市蘆竹区に開設。桃園ではこれまでに20億元以上を投資した。
関東キン林は、ファウンドリー(半導体の受託製造)世界大手、台湾積体電路製造(TSMC)の「優良サプライヤー」に2年連続で選ばれている。呂董事長は「TSMCとともに米国に投資を行い、半導体のナショナルチームを形成する」と表明した。
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