香港で新型コロナウイルスの感染者が初めて確認されてから丸1年となった23日、九龍地区の市街地の一部で、香港政府による初の地域封鎖が行われた。新型コロナの感染者が多数確認されたためだ。全員の検査結果が出るまで自宅から外出できない厳しい内容だ。
封鎖された一帯は、高齢者、低所得層、ネパールやパキスタンなど南アジア系の出身者も多い。旧式アパートが密集し、居住環境の面で感染リスクが高いと判断したという。
当日、現場の様子を見に行くと、多くのメディアが集まり、現場の様子を伝えようと「密」な取材活動を続けていたが、警察から注意される様子はなかった。封鎖対象外のエリアでは、政府の集合制限令に反して複数人数で出掛ける市民の姿が目立った。一部の人への負担が顕著となり、当事者意識の差がますます広がっているように見えた。(輝)
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