パナソニックホームズは、インドネシア首都ジャカルタ郊外で双日との合弁で手掛けている、環境に配慮したスマートタウン「SAVASA(サバサ)」の一戸建て住宅について、下期(7~12月)に第2フェーズ200戸の販売を開始する。
SAVASAは、西ジャワ州ブカシ県の総合都市「デルタマス・シティ(コタ・デルタマス)」で建設が進んでいる。パナソニックホームズと双日グループの合弁会社パナホーム・デルタマス・インドネシアが手掛ける。
第1期分(約800戸)のうち、第1フェーズの約180戸は既に約3分の2を販売、昨年7月から引き渡しを開始した。今年3月までに、完成した60~65戸の引き渡しを予定している。
パナホーム・デルタマス・インドネシアの元岡隆哉取締役は、NNAのオンライン取材に対して、第1フェーズの住宅購入層の9割以上がインドネシア人で、35~54歳の年齢層が7割を占めていると説明した。投資目的で物件を購入した人は全体の5割程度で、残りの5割が実需層という。
新型コロナウイルス感染症の流行により、購入者の志向にも変化が見られる。同社が昨年8月に独自に実施したアンケート調査で、「住環境に約2,000万ルピア(約15万円)を加算してでも設置したい機能」を尋ねたところ、換気やアンチ・ウイルス機能を選ぶ回答が約6割近くに上った。元岡氏は「以前は安全面を重視する傾向が強かったが、空気の質へのこだわりが強くうかがえた」と話した。
新型コロナウイルスの流行が長期化する中でも、週末には平均10組程度の見学者が訪れており、「実需層の購入意欲の衰えはそれほど感じない」(元岡氏)という。一方でコロナ流行後は、頭金の引き上げなど金融機関の住宅ローン審査が厳しくなる傾向があり、成約に至らないケースも目立っていると説明した。
SAVASAの各住戸には、耐震性の高い独自の工法や、パナソニック製の換気システムなどを採用している。住居内には、新型コロナウイルス抑制効果が確認された微粒子イオン「ナノイーX」発生機能を搭載するエアコンを設置する。
■無料送迎キャンペーンを実施
パナホーム・デルタマス・インドネシアは販促活動の一環として、「SAVASA」の見学希望者向けに無料送迎キャンペーンを実施する。期間は1月23日~3月14日で、1日に3組限定のサービス。シンガポールの配車サービス大手グラブと協業して、「ナノイーX」発生器を搭載した専用車を用いる。
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