ミャンマー最大都市ヤンゴンで、国内初の水上マーケットの開設計画が進んでいる。タイなどの水上マーケットを参考に、運河沿いを整備して観光客を呼び込めるようにする。ミャンマー・タイムズ(電子版)が20日伝えた。
水上マーケットの開設が計画されているのは、ヤンゴン川を本流とするガモエイク運河とパズンダウン運河の沿岸部。ガモエイク橋からミャヤモネで開発中の住宅地にかけての約1,600メートルを整備し、娯楽施設なども建設する。
計画を提唱したヤンゴン管区議会のニー・ニー議員によれば、自身が過去に訪れたことがある、タイ・バンコクなど周辺国にある水上マーケットのような観光地とする計画だ。「拡幅する運河沿いのスペースに出店してもらい、華やかなナイトマーケットにしたい」と語る。
管区議会は、計画案を管区政府に既に提出し、ヤンゴン市開発委員会(YCDC)は1月中に現地調査に入る。今後は地権者との交渉を進める予定だ。
地元からは、地域経済の活性化に期待する声もある一方で、マーケット周辺の環境汚染への懸念も出ている。ガモエイク運河沿いでは、周辺の工場による汚染や河岸侵食が深刻化している。
ニー・ニー議員は、河岸侵食を防ぐ取り組みも並行して進める方針を強調。水上マーケットができることで、住民の環境に対する意識も向上すると主張する。「当初は夢のような企画だったが、一歩ずつ進んでいる。ぜひとも実現したい」と抱負を述べている。
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