プリンスホテルは20日、タイの首都バンコクに進出すると発表した。同社の海外高級ホテルブランド「ザ・プリンス・アカトキ」を冠したホテルを、2022年3月までに開業させる計画だ。
高架鉄道(BTS)ダークグリーンライン(シーロム線)サパンタクシン駅から徒歩10分のチャオプラヤー川沿いに、「ザ・プリンス・アカトキ・リバーサイド・バンコク」を開業させる。客室数255室で、レストラン・バー6店、会議室6室、スパ、プール、クラブラウンジなどの施設を計画している。
ホテルの建物所有者は地場不動産開発会社リバー・ガーデン。バンコクに拠点があるバンコク・ホスピタリティーがホテルの経営、プリンスホテル傘下のステイウェル・ホスピタリティ・ホールディングスが運営をそれぞれ担う。
ザ・プリンス・アカトキは、世界の富裕層を主なターゲットとし、海外において和のデザインや日本の文化的要素を取り入れたサービスを提供することを目指したブランド。バンコクでの開業は、英国・ロンドン(19年開業)、中国・広州(21年秋開業予定)に続く3都市目となる。
昨年からの新型コロナウイルス感染症の流行によって外国人旅行者が激減しているバンコクだが、プリンスホテルの小山正彦社長は声明で、「先進的な成長を遂げる国際都市バンコクで、プリンスホテルのファンを増やしていきたい。新型コロナ後を見据え、日本とバンコクの相互連携も強化していく」とコメント。広報担当者は、NNAに対し「むしろこうした時期だからこそ、ホテルの所有者、経営者、運営者が知恵を出し合い、より良いサービスを提供できるように工夫していく」と説明した。
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