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変異種に警戒高まる 初感染者と同乗の13人陽性

フィリピン保健省は20日、新型コロナウイルスの英国型の変異種に感染したフィリピン人男性(29)と同じ航空機に乗っていた13人について、コロナ検査で陽性反応が出たと発表した。変異種に感染しているかどうかを調べるため、ゲノム(全遺伝情報)解析を実施する。政府は変異種への警戒を強めており、水際対策で入国禁止措置を31日まで実施する方針だが、変異種の感染が広がればさらに延長する可能性がありそうだ。

商業施設の入り口で検温する消費者ら=2020年12月、マニラ首都圏マカティ市(NNA撮影)

商業施設の入り口で検温する消費者ら=2020年12月、マニラ首都圏マカティ市(NNA撮影)

変異ウイルスは、英国や南アフリカやブラジルで発見されている。フィリピン国内では、現時点で英国型への感染が1人だけ確認された。英国型の変異ウイルスは感染力が従来型より70%高いとされる。

空港でのPCR検査で陽性だった13人のうち、フィリピン人の8人は変異種に感染した男性との濃厚接触者ではなかった。全員がすぐに隔離され、変異種に感染しているかどうかを調べるため、ゲノム解析が実施された。だがウイルスの量が足りなかったため、21日までに再び検査する予定だ。8人の体調は安定しているという。

残る5人は濃厚接触者で、初の感染者の恋人や家族、医療従事者、最初の検査で陰性だった同乗者2人が含まれる。検体はフィリピン大学ゲノムセンターに送られており、近くゲノム解析が進められる。

保健省は13日、国内で初めて英国型の変異種への感染が確認されたと発表した。マニラ首都圏ケソン市に住むフィリピン人の男性が、7日にアラブ首長国連邦(UAE)ドバイへの短期出張から帰国した際、空港のPCR検査で陽性反応が出た。現在、男性の容体は安定しており、近く隔離措置が終了する予定になっている。

保健省のベルヘーレ次官は20日の記者会見で、この機体の搭乗者159人のうち153人が隔離中で、残る6人のうち2人は連絡がつき、4人はまだ接触できていないと話した。

政府は変異種の水際対策として、当初は2020年12月30日から21年1月15日までの予定で変異種が確認されている国からの外国人の入国禁止措置を始めた。その後、さらなる対策が必要として、今月31日まで延長することを決めた。

現在は日本を含む35カ国・地域が対象で、経由便での入国も認めていない。フィリピン人の帰国は制限していないが、厳格な隔離を義務付けると警告し、帰国日を変更できる場合は先送りするよう呼び掛けている。

フィリピン大ゲノムセンターは、変異種が国内で流行した場合、月末までに感染者が30万人増えると予測している。国内の感染者数は20日時点で累計50万5,939人に上る。ゲノム解析で変異種の感染者が増えた場合、31日を期限に実施されている入国禁止措置がさらに延び、ビジネス往来に影響することが懸念される。


関連国・地域: フィリピン
関連業種: 医療・医薬品マクロ・統計・その他経済社会・事件

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