インドネシアでも先週から新型コロナのワクチン接種が始まった。出口が見えない状態に変わらないものの、出口に向かって前進したという期待感がある。
しかし課題もある。大統領や閣僚に交じって、著名タレントも初日にワクチンの接種を受けたため、「セレブ」への不当優遇との声が上がった。さらにその一人が接種直後、マスクをせずに友人らと集まった写真をSNSに投稿したことで批判は拡大した。このワクチンの有効率は65%。予防効果が出るまでにも時間が掛かる。ワクチンに否定的な人へ安心感を与えるために早期接種の対象となったはずだが、これでは誤った考えが広まり、危機意識が薄れかねない。
あれこれ考え出すと、これは前進というより新たな地獄の始まりではないか……とつい悲観的になってしまう。まずはこれまで通りの衛生規律徹底を忘れずにいたい。(幸)
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