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習近平氏発言、周辺国に波紋

TPP、交錯する各国の思惑(上)

中国の習近平国家主席が11月に環太平洋連携協定(TPP)参加に前向きな発言をしたことで、周辺国に波紋を呼んでいる。従来から参加に関心が高かった韓国やタイは検討を急ぎ、米国の思惑を優先したい台湾や日本は、中国に対する警戒心がにじみ出る。TPPでは参加国による全会一致の賛成が必要となり、新政権が発足する予定の米国の動向も今後を大きく左右する。「メガFTA」を巡り、両大国と周辺国の「椅子取りゲーム」の様相も見せている。