新型コロナウイルスが世界を襲い経済活動が停滞する中、ベトナムは水際対策をはじめとする厳しい封じ込め政策などが奏功し、累計の感染者は12月時点で約1,400人、死者は35人ほどに抑えることに成功した。2020年の経済成長率は2%台に減速する見通しだが、前年比でプラスを確保したことで、結果的に国際機関や投資家のベトナムの評価はさらに高まった。11月末には約3カ月ぶりとなる市中感染がホーチミン市で発覚したものの、迅速な対応を実施したことで、その後の市中感染は3人ほどにとどまる。
21年に焦点になりそうなのは、国際的な人の移動をどの程度許容していくかだ。ベトナム政府はPCR検査の精度をそれほど信頼しておらず、入国者には例外なく14日間の隔離を課している。「経済」と「衛生」のバランスをどのように捉え、これらの規制を緩める方向にかじを切っていくのか、投資誘致などの面から国内外の関心は高い。
【第1位】新型コロナ抑制に成功、再発にも有効に対処
【第2位】プラス成長実現、21年は6%台に復帰へ
【第3位】外国人の入国難しく、FDIは不振
【第4位】菅首相がベトナム訪問、初の外遊先に
【第5位】EUとのFTA発効、RCEPにも署名
【第6位】マツキヨや無印が進出、日系小売り攻勢
【第7位】新車販売が前年割れへ、業界回復は先行
【第8位】脱炭素にかじ、LNG開発の機運高まる
【第9位】観光業が打撃、新たな航空会社設立にも暗雲
【第10位】メトロの建設計画、コロナ禍が進捗に影響
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