インドに無人販売店が存在するという事実をご存じだろうか。
北東部ミゾラム州の州都アイザウルから約65キロ離れたセリングと呼ばれる地区では、高速道路沿いに農作物の無人販売店が点在する。野菜が山積みになって置かれている店で、人々は掲示されている料金表に沿って、備え付けられた箱にお金を入れ、野菜を持ち帰る。
インドの陸軍内にも、「オネスティー・ショップス(正直者の店)」と呼ばれる無人販売店がある。軍人らが必要とする食料品を売る店で、セリングの店同様、備え付けの箱に料金を入れて商品を持ち帰るシステムだ。
人の良心を信頼していなければできないこのシステムが成り立っているということに、いちインド人として正直、驚いた。これらの店には監視カメラは取り付けられておらず、常に無人の状態だが、金銭的な損失は報告されていないという。(虎)
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