香港の豆乳飲料大手、維他ダイ国際集団(ビタソイ・インターナショナル、ダイ=女へんに乃)が19日発表した2020年9月中間期連結決算は、純利益が前年同期比26.0%増の6億7,200万HKドル(約90億円)、売上高が5.9%減の44億1,000万HKドルだった。一部の市場で新型コロナウイルスの感染拡大を受けた現地政府の補助金を受給したことやコスト削減を徹底し、減収ながらも増益を確保した。
減収の最大の要因は、売上高の7割を占める中国本土市場の4月の販売不振だった。5月以降は持ち直し、本土市場の同期の売上高は香港ドル換算で3.3%減の31億3,600万HKドルとなった。
香港市場の売上高は14.1%減の9億7,700万HKドル。香港では小中学校などで売店「維他天地(ビタランド)」を運営しており、休校に伴う臨時休業が減収につながったと説明した。
オーストラリア・ニュージーランド市場の売上高は4.2%減の2億3,700万HKドル。シンガポール市場は7.4%増と地域別で唯一、増収を確保した。
ビタソイの羅友礼(ウィンストン・ロー)会長は、下半期(20年10月~21年3月)も危機感を持って事業に取り組む方針を説明。各市場の本格的な回復を待ち、ブランド構築や事業拡大に向けた投資を再開したいと述べた。
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